データの5Sが守られている現場

守られている現場:データの5Sが守られている所とは、システムやツールなどを導入してデータの5Sが行われている。アナログなやり方で5Sも考えられるが、システムやツールを導入した方が、完全性では上回る。例として、会計ソフトなどを導入して経理情報を元データにして一元管理されている。更に、バックアップソフト(アークサーブなど)を使用してデータ喪失に対して対策を取る事が可能。・守られている状態とは、現段階において、業務フロー的にムダの無い流れになっている状態の事を言う。

1S seiton 整頓 データの置き換え、移動
2S seiri 整理 データの削除も伴った再配置
3S seisou 清掃 データの整理整頓の適用範囲を広げる
4S shituke 躾 データにタイしてのポリシー・ルールを作る
5S seiketu 清潔 データが整っている状態を保つ
6S security セキュリティ データのセキュリティリスクを下げる
7S speed スピード データを社内でスピード感を持って鮮度を保つ
8S sort ソート データをその特性に合わせて分類分けする
9S save セーブ データを正しく保管する
10S share シェア データを社内で共有する

     ▽

1S seiton 整頓 データの置き換え、移動 ←8S sort ソート データをその特性に合わせて分類分けする
2S seiri 整理 データの削除も伴った再配置 ←9S save セーブ データを正しく保管する
6S security セキュリティ データのセキュリティリスクを下げる ←5S seiketu 清潔 データが整っている状態を保つ
7S speed スピード データを社内でスピード感を持って鮮度を保つ ←4S shituke 躾 データにタイしてのポリシー・ルールを作る
10S share シェア データを社内で共有する ←3S seisou 清掃 データの整理整頓の適用範囲を広げる

守られていない現場:データの5Sが守られていない所とは、一言で言うとデータマネジメント・データ管理がなされていない所です。例として、測量機器を使って測量現場で使用したデータについて初期状態に戻して、次ぎに使う人のために、直ぐに使える状態にしておくなどです。

~守られていない例~

1.どこにどんなデータがあるのか包括的に把握出来ない

2.顧客データの品質が悪い、もしくは良し悪しのレベルすらも、解らない

3.顧客・製品マスターなどに重複レコードが多い

4.複数システムに渡るマスターがあるために、管理・統合が困難

5.クラウドとオンプレミスのデータ連携が出来ていない

6.データ容量の大きなファイルが増えている(そのために、システムやアプリの起動や動作に影響を与えている)

7.同じファイル、類似ファイルを複数の社員が別々に保存している

8.類似ファイル名が多数(無数に)あり、1つづつ開いて確認しないと中身がわからない

9.フォルダ階層が複雑化していて、保存した人にしか格納した場所がわからない

10.ファイルを保存した場所が複数に分散している(系統立てて、フォルダ格納されていない)

新型コロナ禍の中で、サイバー攻撃が高まっていますが、データの5Sでデータマネジメントがしっかりしている現場では、攻撃を受けた場合の被害状況が把握し易い。いらないデータ数をアーカイブして、個人PC内にデータを保有していなくて別の箇所に格納していると、そこは被害を受けない可能性がある。

お知らせ
今の人員でもっと効率のいいデータ活用をサポート致します。